21/11/14

生活費について考えてみる

少し前の覚書で、「いま職を失ってもなんとかFIREできそうだ」みたいなことを書いたけれど、薄給の底辺サラリーマンである自分がまがりなりにもFIREが可能なのは、当然のことだけれどあまりお金を使わない生活を送っているからだ。FIREの実現可能性を検討したときに改めて自分の生活費について考えてみたのだけれど、自分はこれほど質素な生活を送っているのかということにいまさらながら気付いた。



一人暮らしの場合、一番大きなお金がかかるのが家賃だけれど、家賃というのは地域によって大きな差があるので、家賃込みで考えると、日々の暮らしを正確に把握するのが難しくなる。なので、家賃を除いた生活費の平均というのはどれくらいなのか調べてみたところ、約11万円らしい(全国の34歳以下単身者の平均値)。ということは、都内在住の場合は家賃込みで毎月20万円近くかかるということだ。

自分の場合、この金額よりもかなり低い。臨時の出費がない月は、ざっくりと5〜6万円くらいで生活できているような感じだ。家計簿をつけているわけではないので、正確な金額はわからないけれど、毎月の口座残高の推移を見ると、だいたいこれくらいの生活費になる計算だ。実は自分でも、「おれって、こんなに少ない生活費で生きているのか!」と驚いたくらいだ。なにしろ、平均の約半分しかかかっていない。

具体的な内訳としては、光熱費と通信費が合計15,000円、食費が30,000〜35,000円、その他もろもろが5,000〜10,000円といった感じだ。ただし、これはあくまでも臨時出費がない月の場合で、故障した家電を買い換えたり、実家に帰省したり、賃貸物件の契約を更新したりといったイベントがあった場合、その月の生活費は大きく跳ね上がる。そうしたイレギュラーな出費を合わせて年間トータルで考えても、毎月の生活費が7万円を超えることはないと思う。

一人暮らしの場合、家賃以外で一番大きな出費は食費だと思うけれど、自分の場合も生活費全体において食費がかなり大きなウエイトを占めている。一人暮らしの食費の平均は約35,000円らしいので、自分も食費に関してはかなり平均に近い生活を送っていることになる。自分はほぼアル中なので、毎日の酒代もすべて食費に含めて計算している。

当然ながら、休日に外出したときのランチ代も食費に含めている。美味しそうなラーメン屋さんでラーメンを食べて、自販機でペットボトルのお茶を買ったりするのがいつものパターンなので、これだけで1,000円はかかる。自分は休日を部屋で過ごすのが大嫌いで、雨さえ降っていなければ無理やりにでも外出するので、「外出した日数 X 1,000円」という感じで毎月の食費に加算されることになる。

平日については基本的に一日一食なので、晩酌のつまみにかかる食費が一番大きな出費になる。ただ、凝った料理なんて作れるわけもないので、晩酌のつまみでお金がかかることはない。湯豆腐を中心として何種類かのつまみをヘビーローテーションしているだけなので、ラクなものだ。「今日は何を作ろうか」なんてことで頭を悩ませることもないからストレスもない。しかも、自分が好きなものだけ作るわけだから、すべて美味い。

こんな感じで、ラーメン好きのほぼアル中としては、けっこう食費は抑えられているのではないかと思う。ただ、自分は料理の良し悪しもわからないようなバカ舌だけれど、食というのは人生において非常に大きな快楽なので、無理に食費をケチってこの快楽を放棄するつもりはまったくない。ちゃんとしたお店の料理を食べれば、自分のようなバカ舌でも、「美味い!」と感動することはできるのだ。

食費以外では、大きな費目はない。衣類を買うのは1シーズンに1回あるかないかだし、買うとしてもほぼユニクロだ。年間で考えた場合、被服費は1万円もかかっていないんじゃないだろうか。なにしろ、10年前とか20年前に買った服がいまだに現役で活躍しているくらいだ。それと、保険の類にもいっさい入っていないので、そうした出費もまったくない。保険については、健保で十分だと思っている。

趣味についても、天気のいい休日に近所を散歩したり、ママチャリでポタリングしたり、図書館で本を読んだりするだけで、十分に楽しむことができる。このあたりは自分でも、本当に安上がりな人間だなと思う。晴れている日は外出するだけで楽しいし、天気が悪い日は本を読めばなんとかなる。いままでは気付かなったけれど、これってちょっとした才能なんじゃないだろうか。ということで、結論としては、自分はお金のかからない人間だということだ。



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