21/08/08

ワクチンを接種した件について

最初の頃は遅々として進まなかったワクチン接種だけれど、ここのところかなり順調なペースで接種率が上がってきている。ただ、意味不明な理由でワクチン接種に反対する人もいたりして、なんだかなと思ってしまう。自分一人の問題であればともかく、コロナというのは社会全体の問題なので、よほどの理由がない限りはワクチンを接種すべきだろう。外出時にはマスクをするのと同じくらいに当たり前のことだと思う。



自分は注射が大嫌いで、健康診断でも採血は全力で拒否するくらいに嫌いだ。人間ドックを受けるときには、最初に受付で「採血はしません」と言ってしまうくらいに筋金入りの注射嫌いだ。そんな感じだから、テレビでワクチン接種の映像を目にするたびに恐怖におののいていた。注射針が腕に対して直角に刺さっていく映像にものすごい恐怖を覚える。それと、「筋肉注射」という響きもなんだか怖い。

ということで、ワクチン接種の前はかなりガクブルな感じだった。接種会場は狛江市の防災センターで、建物の前には誘導係の人が何人かいた。指示に従って進んでいくと、書類確認やら受付やらで、ベルトコンベア式によどみなく人が流れていく。スタッフ間の連携はスムーズで、全体的なシステムとしてほとんど完成されているような印象を受けた。

ただ、スタッフの数がやたらと多くて、正確に数えていたわけではないけれど、全体として30人くらいはいたんじゃないだろうか。なにしろ、すべての曲がり角に誘導スタッフが配置されているのだ。一本道であっても、ただ曲がっているという理由だけでスタッフを配置するというのは、さすがにやりすぎなんじゃないかと思った。それと同時に、自分がもしスタッフとして採用されたら、曲がり角要員としての配置を熱烈に希望しようと思った。だって、めちゃくちゃラクそうだから。

そんな感じで注射を打ってもらったわけだけれど、事前の恐怖感はなんだったのだろうかと思うくらいにあっけなく終わった。ちょっとチクッとした感じがあっただけで、その後はまったくなんということもなかった。本当にびっくりするくらいなんともなくて、「え、こんな感じでいいんですか?」と思ったくらいだ。もしかしたら、いままで受けた中で一番痛くない注射だったかもしれない。

ただ、注射自体は痛くなかったのだけれど、その後がちょっと大変だった。ワクチン接種後は、副反応が出ないかどうかを確認するために15分間椅子に座っていなければいけないのだけれど、椅子に座ってからほどなく気分が悪くなってきた。でも、すぐに手を挙げて「具合が悪いのですが」とアピールするのもなんだかカッコ悪いような気がして、そのまま15分が経過するまで我慢した。

しかし、なんだか心臓もバクバクしてきたので、タイムアップになったときに「ちょっと気分が悪いのですが」と言ってみたところ、予想以上に大げさな感じで重病人扱いされて横になることになった。内心では、「しまった、なんだか大げさなことになってきたな」と思って少し後悔したのだけれど、気分が悪いのは事実だし、心臓もバクバクしているから、横になれて助かったとも思った。

横になって脈や血圧を測られたのだけれど、血圧が180あると言われたときには、「え、180もあるんですか?」と思わず聞き返してしまった。ただ、対応してくれた看護師さんによると、急激に血圧が低下した場合は危険だけれど、血圧の上昇についてはあまり心配ないらしい。そうは言っても、血圧180なんていままでに経験したことがない数値だから、自分としてはかなりビビった。

そんな感じで少しの間横になっていたら、心臓のバクバクも収まってきたので帰ることにしたのだけれど、そのときにも大げさに心配されたので、「自分みたいに気分が悪くなる人ってどれくらいいますか?」と訊いたところ、「そうですね、昨日は一人いました」という答えが返ってきた。それを聞いて、「マジかよ、オレってそんなにレアケースなのかよ」とビックリした。

ただ、その日はそれ以上症状が悪化することはなく、翌日も発熱するようなことはなかった。ただ、注射を打たれた部位の周囲はちょっと痛みがあって、翌日は左腕を動かすときに多少ナーバスな感じになった。2回目の接種は3週間後だけれど、2回目は1回目よりも強い副反応が出るらしいので、接種した直後にショック死してしまうかもしれないなと思っている。そうなってもいいように、いまから身辺整理をしておこうと思う。



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