21/05/09

減量の思い出

今回も柔道に関することについて書いてみたい。これで5回連続で柔道関連のネタということになるけれど、思い切って今年いっぱいずっと柔道関連のネタで押してみようかとさえ思っている。でもそんなことをしたら、ただでさえ少ない読者がさらに少なくなって、だれもアクセスしてくれなくなるかもしれないので、さすがにそれはやめておこうかな。でも、もう少しだけ柔道ネタで押してみます。



改めて言うまでもないけれど、柔道という競技は体重による階級別になっていて、男子の最軽量級は60キロ級ということになる。しかし、自分が高校生のときは、55キロが最も軽い階級だった。55キロ以下が軽量級、60キロ以下が軽量級、70キロ以下が中量級、85キロ以下が軽重量級、85キロ超が重量級、という感じだったと思う。ネットで調べてみたところ、いまの高校柔道は最軽量が60キロ以下なので、55キロ以下という階級はなくなっているようだ。

柔道部に入部したときの体重が48キロくらいだった自分は、当然ながら最軽量の階級だった。入部したばかりの春の大会では裏方仕事をさせられて、個人戦には出場させてもらえなかった。秋の大会では個人戦に出たと思うのだけれど、まったく記憶にない。もちろん、一回戦で負けたことは間違いないけれど、どんな相手でどんな内容で負けたのかについては、まったく覚えていない。

2年生になると、身体も少しは大きくなって、身長は166センチくらい、体重は55キロくらいにはなったと思う。身体が大きくなってくると、多少は柔道も強くなってきて、新入部員が相手なら、そこそこ戦えるくらいにはなった。しかしながら、自分が新入部員だったときには先輩たちにいいように遊ばれていたのに、自分が先輩という立場になってみると、後輩を相手にいいように遊ぶなんてことは全然できなくて、やっぱり自分は弱いんだなと痛感させられた。

しかも、新入生に柔道経験者がいて(ここではY君としておこう)、先輩の自分はY君にいいようにやられていた。当時の自分はまだ白帯だったけれど、Y君はすでに黒帯で、身体も自分より一回り大きかったから、かなうはずがない。たしか、入部したばかりの春の大会でいきなり団体戦のメンバーに選ばれていたような記憶があるから、強かったのは間違いない。ただ、それくらい強かったY君を除く1年生に対しては、自分もなんとか先輩としての面目を保てるくらいのレベルにはなっていたと思う。

しかし、恥ずかしながら、1年生のときは昇段試験を含めて試合に勝ったことがなかった。正確には覚えていないけれど、おそらく8敗5分くらいの成績だったと思う。試合にまったく勝てないというのは、なにかとカッコつけたい高校生男子にとってはけっこう辛い。いまから考えても、よく柔道部をやめなかったものだと思う。新入部員の頃は先輩にいいように遊ばれて、先輩になっても後輩にいいようにやられて、当時の自分はいったい何をモチベーションにしていたのだろうか。

それでも、2年生になってなんとなく手ごたえのようなものを感じ始めていたので、春の大会の個人戦では一回戦くらいは突破できるのではないかと思っていた。しかし、大会直前の練習で先輩に投げられたときに右の鎖骨を折ってしまい、残念ながら春の大会には出場できなかった。春の大会だけでなく、年に2回あるうちの夏の昇段試験も受けられず、後輩の何人かが黒帯に昇段するのを横目に見ながら、自分は相変わらず白帯のままだった。

そんな感じで2年生の秋になるわけだけれど、この頃になると身体も人並みくらいにはなり、体重も58キロとか59キロくらいにはなっていたと思う。3年生が引退して、なぜか自分が部長に選ばれ、団体戦のメンバーとしても戦うことになった。これを書いていて改めて気付いたのだけれど、入部してから一度も試合に勝ったことがない男子が柔道部の部長になるって、どう考えてもおかしいだろう。しかも、その2年前には県大会で優勝したくらいに強い柔道部だったのに、なぜ自分みたいな弱い男子が部長に選ばれるのだろうか。

自分を含めて2年生の部員は4人いて、当然ながら自分以外は全員黒帯だった。柔道の実力としては、間違いなく自分が一番下だった。それなのに、なぜ自分が部長に選ばれたのか、よくわからない。たしか、2年生部員全員と顧問の教師がどこかの教室に集まって新しい部長を選ぶ、みたいな儀式があって、そこで自分が部長に選ばれたような記憶がかすかにあるけれど、どういった理由で選ばれたのかが思い出せない。

柔道の実力で選ばれたわけではないことだけは間違いないけれど、特にリーダーシップがあったわけでもないから、考えられるとしたら、学業優秀でイケメンでモテモテだったから、ということくらいしか思い浮かばない。きっと、勉強もイマイチで女子にもモテない部員たちが、「永橋は柔道は弱いけれど、イケメンでモテモテだから」という理由だけで推してくれたのだろう。ということで、減量について書こうと思っていたのに、あまり関係ない話になってしまった。減量についてはまた次回ということで。



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