21/02/14

免許を更新した件について

休みを取って免許を更新してきた。自分はもう四半世紀くらいクルマを運転していないので、当然ゴールド免許だ。東京近郊に住んでいるかぎり、クルマに乗る必要はないし、これから先もハンドルを握るつもりはないので、免許証を返納してもいいくらいだけれど、自分はパスポートを持っていないので、免許証を返納すると写真付きの身分証明書がなくなってしまう。ということで、身分証明書を維持するためだけに免許を更新しているような感じだ。



これまでは、ずっと免許センターで更新していたのだけれど、今回は初めて警察署で更新してみることにした。警察署で更新してみて思ったことは、とにかく早く終わるということだ。免許センターの場合、ものすごい数の人が集まるので、何をするにしてもとにかく時間がかかる。列に並んで待つのが仕事、みたいな感じでうんざりする。朝イチで行っても、終わるのはお昼くらいになるから、半日仕事といった感じだ。

それに比べて、警察署の場合は非常に速い。受付は8時半から始まるのだけれど、5分くらいフライングして行ったら、事務所内ですでに何人かが手続きをしていた。受付番号を見ると自分は4番目だったので、8時20分くらいから受付をしているのだろう。係りの人に言われるがままに手続きを行い、30分間の優良講習を終えて警察署を出たときには9時20分くらいだったから、1時間もかからずに手続きが終わったことになる。

ということで、これまで免許センターでの更新しか経験してこなかった自分にとっては、「免許の更新って、こんなに簡単にできるんだ」みたいな感じで、ちょっと新鮮な体験だった。今回の更新では視力検査がかなり心配だったけれど、なんとかパスすることができた。前回の更新ではけっこうギリギリな感じだったので、もしかしたら今回は危ないかなと思っていただけに、無事にパスできてホッとしている。

それにしても、免許の更新でいつも思うのが、「この仕事って、本当に単調でつまらなさそうだな」ということだ。免許の更新はすべて流れ作業だから、対応にあたる職員さんは、とにかく同じ作業を淡々と繰り返していくだけだ。壊れたレコードみたいに、同じことを何度も何度も繰り返している職員さんを見ると、「こんなに単調な仕事で、よく精神が崩壊しないな」なんてことさえ思ってしまう。

こういう単調な仕事をいくら繰り返したところで、よそで通用するようなスキルなんてまったく身に付かないし、仕事のやりがいなんてものもほとんど感じないだろう。免許の更新に来た人たちをただひたすらにさばいていくだけの作業で、特に感謝されることもないし、心の通ったやりとりがあるわけでもない。とにかく、無味乾燥な作業を続けていくというだけのことだ。

これは、工場でのベルトコンベアの作業によく似ている。自分は、学生の頃に工場でのベルトコンベアのバイトを何度か経験したことがあるけれど、かなり大変だった覚えがある。いずれも深夜のバイトだったので、体力的に辛かったということももちろんあるけれど、一番辛かったのは、とにかく単調だということだ。仕事を始める前に持ち場が決められると、あとは終業までずっとその持ち場で作業を続けることになる。

ベルトコンベアでの作業は、最初こそペースをつかむのが大変だけれど、慣れてしまえばどうということもない。コツさえ覚えれば、あとはひたすら単純作業の繰り返しだ。とにかく作業が単調なので、時間が進むのがものすごく遅く感じられる。何度も時計を確認し、そのたびに「さっきからまだ5分しか経ってないのかよ」みたいなことの繰り返しで、本当に精神が崩壊しそうになる。

免許センターの仕事も、基本的にはベルトコンベアの仕事と変わらないと思う。ベルトコンベアの仕事は、なんらかの製品が形になっていくわけだから、単調な作業の中にもやりがいを見出すことはできる。それに比べて免許センターの仕事は、最終的な成果として何かが形になるわけではないから、達成感とか充実感を得ることは難しのではないだろうか。ということで、本当に毎日おつかれさまです。



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