19/11/17

突然食べたくなって衝動的に買ってしまうけれど、結局は後悔してしまう食べ物たち

引越しまであと2週間ということで、そろそろ本格的に荷造りを始めようかと思っている。これまでに何度も引越しをしているので、それほど負担に感じることはないけれど、やっぱり面倒くさいのはたしかだ。特に、最後まで残ってしまうキッチン関係の小物や、水回りの小物などを片付けるのが面倒くさい。バスやトイレやキッチンは引越し当日のギリギリまで使うものなので、どうしても最後まで片付かない感じになってしまうのが困る。



そんなことはともかく、今回は「突然食べたくなって衝動的に買ってしまうけれど、実際に食べてみると結局は後悔してしまう食べ物たち」について書いてみたい。自分には、特に大好きというわけでもないのに、なぜか突然食べたくなるという食べ物がいくつかある。それで衝動的に買ってしまうのだけれど、結局は「買わなければよかった」と後悔してしまうのだ。

その代表的なものが「たくわん」だ。自分は漬物が好きでよく食べる。一番好きなのは浅漬けだ。浅漬けだったら、市販品を買うまでもなく自分でも簡単に作れるので、キュウリや白菜やキャベツやナスやピーマンなど、とにかく浅漬けにできそうな野菜を買ってきて適当な大きさに刻み、顆粒状のこんぶダシと塩を振って軽く揉み、鷹の爪を刻んで入れて、10分ほど放置しておくだけで、そこそこ美味しい浅漬けになる。

しかし、たくわんとなると、自分で作るというわけにはいかない。素人でも簡単にたくわんが作れる「たくわんキット」みたいなものがあればいいけれど、そんなものは見たことがない。なので、たくわんを食べたいなと思ったら、スーパーなどで出来合いのたくわんを買うしかない。そして、「たくわんを食べたいな」と思う頻度はけっこう高かったりするのだ。

自分は、あのパリパリとした食感がたまらなく恋しくなる瞬間に襲われることがよくある。夏の暑い時期にたくわんを食べたくなることはあまりないけれど、いまのように寒くなりかけの時期にさしかかると、なぜか無性にたくわんを食べたいという衝動に駆られてしまう。そして、その衝動のままにスーパーでたくわんを買ってしまうのだけれど、必ずと言っていいくらいに後悔してしまう結果になる。

なぜかと言えば、スーパーで売られているたくわんは、ほぼ例外なく甘すぎるからだ。自分はとにかく甘いものが苦手で、缶詰などの事前に味付けされた食品が大嫌いだ。たとえば、缶詰のやきとりなんて、甘ったるくて食えたもんじゃない。それと同じように、スーパーで売られているたくわんも、とにかくどれもこれも甘すぎる。漬物を甘くしてどうする。甘い漬物なんて、ご飯のおかずにも酒のあてにもならない。

それでも、「昔ながらのたくわん」みたいな商品名で売られているたくわんを見つけたりすると、もしかしたらこのたくわんは甘くないのかもしれない、などと勝手に思い込んで買ったりするのだが、その思い込みが正しかったことはほとんどなく、バカみたいに甘い味付けのたくわんに閉口してしまうという結果になることばかりだ。

そうは言っても、せっかく買ったのだから、頑張って半分くらいは食べるのだけれど、結局はその甘ったるい味に辟易して、ゴミ箱行きになってしまう。そのたびに、「ああ、また失敗してしまった、もうスーパーのたくわんなんて買うものか」と思うのだけれど、のど元過ぎればなんとやらで、気付いたらあのパリパリとした食感が恋しくなり、ついスーパーでたくわんを手にしてしまう自分がいる。そして後悔する、というのが一連の流れだ。

たくわんほどではないけれど、やっぱり衝動的に買ってしまってそれなりに後悔するのが「チキンラーメン」だ。自分はかなりのラーメン好きであることは、この覚書でも何度も書いているけれど、当然ながらインスタント麺も大好きだ。インスタント麺も含めれば、毎日の食生活においてラーメンが占める割合というのは、おそろしいくらいにまで高くなるのではないかと思う。

そんな感じなので、スーパーで買い物をするときには、大好きなサッポロ一番やチャルメラなどの袋麺の価格をチェックするのだけれど、たまに「出前一丁」とか「チキンラーメン」など、日清食品の袋麺が激安価格になっていることがある。チキンラーメンが5個で298円みたいな価格設定になっていたりすると、「おいおい待てよ、この価格設定は見逃せないだろ」なんて思ってしまう。いやいや、そこは普通に見逃しても問題はないから。

そんな感じで安さにつられてしまい、つい買ってしまことがときどきある。それで実際に食べてみるわけだが、当然最初は美味しく感じる。あの独特なチープ感が妙に美味く感じたりするのだ。しかし、2個目になると、早くも飽きがくる。なんというか、最初から最後まで単調な味に感じてしまって、途中から飽きてくるのがちょっと辛い。

2個目でさえそんな感じだから、3個目以降はさらに辛い。5個入りのパックなんて買うんじゃなかったと後悔しながら、せっかく買ったものを捨てるなんてもったいないから、頑張って食べなければという使命感だけで食べ続けることになる。甘ったるいたくわんは捨ててしまうけれど、なぜかインスタント麺を捨てる気にはなれない。値段的にはむしろたくわんの方が高いはずなのに。

そんなこんなで、最後の5個目を食べるときには、消費期限ギリギリになっていたりする。というか、消費期限を大幅に過ぎていたこともある。なぜこんなことになるのかを考えてみると、チキンラーメンは最初の一口が劇的に美味いというのが大きいと思う。あの一口目のガツンとくる美味さが強烈に記憶に残ってしまうので、それまでの記憶が上書きされてしまうのだろう。一口食べて、「ああ、これこれ、この味」みたいな感じだ。

それと、自分が貧乏性なことも大きな原因だと思う。普段は428円で売られているチキンラーメンが298円とかになっていたりすると、ものすごいお得感に我を忘れ、一口目のガツンとくる美味さだけを思い出してしまい、4個目や5個目を食べるときの苦行のごとき感覚を忘れてしまうのだろう。本当に、安さだけに飛びついてしまう自分の安っぽい考え方がよく出ていると思う。なんともお恥ずかしい限りだ。



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