19/07/14

韓国人のメンタリティが本当に理解できない件について

去年に徴用工裁判の判決が出てから日韓関係をずっとウォッチしているということは前回の覚書で書いたけれど、今月の1日に韓国に対する輸出規制の強化が発表されてからというもの、ものすごい量のニュースがあふれ出すようにネット上に出てきて、それらのニュースをいちいちチェックするのが大変なくらいの状況になっている。とか言いながら、けっこう面白いけどね。



そうしたニュースの中でも特に面白かったのが、先週の金曜日に行われた日韓当局者の課長級による説明会だ。これは、韓国側からの強い要請によって開催されたもので、韓国としては、「高官同士による協議を開催してほしい」と要求していたものの、日本としては最初から、「高官による協議ではなくて、実務者同士の説明会であれば開催してもいいよ」というスタンスだった。

韓国としては、とにかく高官同士の協議に持ち込みたかったらしく、当初は5名くらいの人員を送り込むつもりだったものが、日本がかたくなに「協議ではなく説明会で」と主張したために、課長級による2対2の説明会という形になったらしい。上の写真でもわかるように、ホワイトボードに貼られた用紙にちゃんと「事務的説明会」と書かれている。

でも、この写真を最初に見たときには思わず笑ってしまった。とにかく、写真全体に漂う殺風景な感じが素晴らしい。まず、ホワイトボードに貼られた「事務的説明会」という文字が、「これは韓国との協議ではなくて、あくまでも説明会だからね!」という日本側の強い意志を表しているのがいい。おそらく、韓国側の「説明会ではなく協議を行った」という後付けの言い訳を封じ込めるための措置だろう。それにしても「事務的説明会」って(笑)。

それから、日本側はノーネクタイのクールビズ姿なのに対して、韓国側はスーツ着用というコントラストも素晴らしい。韓国としては、しっかりとネクタイを締めてスーツ姿で臨むことにより、これが単なる説明会ではなく、ちゃんとした協議であることを国内向けにアピールする目的があったのだろうが、それを迎える日本側がクールビズ姿なので、まったく意味がない。むしろ、韓国側の必死さをアピールするという逆効果にさえなっている。

この説明会は、当初は1時間の予定だったものが、実際には5時間を超える長丁場になってしまった。その理由として日本は、「韓国側が理解できていない点があったので、丁寧に説明した」というスタンスで、「こちらの説明については理解してもらえたと思う」みたいなことも言っていた。また、「韓国側から特に今回の措置に関する撤回要請などはなかった」とも話していた。

しかし、一夜明けてからの韓国側の反応は、そうした日本側の説明をことごとく否定するものだった。韓国としては、今回の説明会を「協議」として位置付けた上で、「日本による今回の措置については、理解も納得も同意もできず、撤回を要求した」などと言い出したのだ。おそらく、説明会の結果を韓国政府に伝えたところ、「そんな弱腰でどうする、徹底的に強気で行け」みたいな指示を受けたのだろう。

これまで韓国をずっとウォッチしてきた自分にとって、こういう反応は十分に予想できていたけれど、それにしてもすごいメンタリティだと思う。なにしろ、この説明会を伝える韓国の新聞記事などは、上記の写真を掲載して日本側の塩対応を「おもてなしの国とも思えない対応」みたない感じで非難しているけれど、そもそも日本は最初から断っているのに強引にやってきて、「おもてなしガー」とか言っている時点で頭がおかしい。

だいたい、これまで散々日本に対してケンカをふっかけておきながら、ちょっと輸出規制を強化しますよと言われたくらいで、ここまで逆切れするというのが理解できない。ホワイト国に必要とされる定例の会議にも応じていないし、日本から輸入したフッ化水素などの行先の管理もずさんなわけだから、今回の措置は当然すぎるくらいに当然なことなのに、自分たちの落ち度をまったく認めようとはしない。

そればかりか、「日本ってひどいんですよ、どうにかしてください」なんてことを言ってアメリカに仲裁を要請する始末だ。これまで、北朝鮮の非核化を巡ってアメリカを散々イライラさせてきたくせに、どうしたらアメリカが韓国の味方になってくれると思えるのだろうか。こうした韓国特有の思考回路については、あまりにも自分勝手すぎて本当に理解できない。

安倍さんは、「韓国よりもまだ中国の方が信用できる」と漏らしたことがあるようだけれど、わかる気がする。もちろん、中国もまったく信用できないけれど、韓国よりはまだマシかなという気がしないでもない。中国は、ちゃんと損得勘定を計算できる国だけれど、韓国の場合はすべてその場の感情に任せて行動するから、本当にやっかいだ。日本は本当に隣国に恵まれない国だと思う。



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