19/06/23

資産運用について考えてみる

世間では、いわゆる「老後2,000万円問題」でずいぶんと盛り上がっているようだけれど、バカばっかりだなというのが正直なところだ。老後は年金だけでは生活できないなんて、ずっと前から言われていたことじゃないか。将来受け取ることができる年金額なんて簡単に確認できるから、現在の収入と貯蓄、平均的な生活費、これから必要になる大きな出費などを考え合わせれば、退職後のおおよその生活設計は見えてくる。



そんな簡単な計算もしないで、いまごろになって政府を批判している人たちって、本当に大丈夫なんだろうか。老後は年金だけで生活できると、本気で信じていたのだろうか。だとしたら頭が悪すぎる。政府が言っている「100年安心」というのは、年金制度の持続可能性のことを言っているのであって、年金を払っていれば老後も安心と言っているわけではない。

というか、政府の対応もよくない。このあたりのことをごまかしてゴニョゴニョ言っているから、揚げ足取りしか能のない野党に付け込まれてしまう。選挙前だから、なるべく騒ぎを大きくしたくないというのはわかるけれど、いい機会だから、ここらではっきりと「この先年金だけでは生活できませんよ」と言うべきだ。もう、社会構造的にも人口ピラミッド的にも、年金だけに頼れる時代ではないことは、ほとんどの国民が理解しているだろう。理解していないのは、今回の件で能天気にデモをしているバカだけだ。

というか、2,000万円でも十分ではないと思う。当然ながら、長生きすればするほど貯蓄の残高が減っていくわけで、貯金がギリギリしかない場合、日々減っていく残高を見ながら生きていくというのは、精神的にけっこうキツイと思う。なので、ある程度の余裕をもって老後資金を貯めていく必要がある。国が「老後資金には年金以外に2,000万円が必要」というのであれば、3,000万円くらいは用意しておきたい。

もちろん、自分は底辺サラリーマンなので、大した貯金はない。なにしろ、いままで「課長」とか「マネージャー」みたいな役職に就いたことがなく、ずっとヒラのままだったし、その上、翻訳業界という斜陽産業に転職してしまったので、ものすごく薄給だ。あまりにも薄給すぎて、たとえば結婚相談所なんかに登録しても、年収欄を見た女子が、「いやいや、この年齢でこの年収ってマジあり得ないしww」なんて鼻で笑うであろうくらいのレベルだ。

ただ、自分はかなりケチな性格なので、無駄遣いをすることはあまりない。それに、お金のかかる趣味も持っていないし、ギャンブルも一切しないから、その気になればそこそこお金は貯まる。なので、いまからコツコツと貯金をしていけば、それほど悲惨な老後になることはないだろうと自分では思っている。まあ、独り身だから家族を背負っているわけでもなく、そのあたりは気楽なものだ。

ただ、いまの会社には退職金制度というものがないので、「退職したら一気に何千万入る」みたいなことは期待できない。まあ、若い頃から何度も転職を繰り返しているので、退職金をあてにするという考えは最初からない。しかし、このままだと年金受給開始年齢はどんどん上がっていくだろうから、退職してから年金をもらうまでのギャップが長くなってしまうのが一番怖い。

年金を受給するまでずっと現役で仕事ができればいいけれど、それもなかなか難しいだろう。だとしたら、何かしらの対策が必要になると考えて、「つみたてNISA」なるものを始めてみた。これは、20年間非課税という非常にお得な金融商品だ。1年間の投資上限額が40万円と、投資としてはかなり少額だけれど、非課税期間が20年という長期間なところがいい。

「つみたて」とはいっても、あくまでも投資なので元本保証はないけれど、20年という期間を考えれば、まず元本割れすることはないだろう。それどころか、かなり大きなリターンが期待できると思う。「20年」と書いたけれど、つみたてNISAは去年から始まっているので、今年から始めた場合は非課税期間が19年ということになる。来年から始めた場合は18年だ。なので、なるべく早く始めるに越したことはない。

商品としてはたくさんあって、全世界の株にバランスよく投資する商品とか、先進国の株に投資する商品とか、新興国の株に投資する商品などがあるけれど、自分はアメリカ株の商品にオールインした。いまは米中貿易戦争の様相になっていて、世界経済の情勢はかなり不透明な感じになっているけれど、最後に勝つのはアメリカだと思っている。というか、アメリカをリーダーとした自由主義国家群が勝つと思っている。そこには当然日本も含まれる。

だいたい、習近平が終身国家主席をもくろんでいるような独裁国家が、アメリカに代わって世界のリーダーになれるわけがない。もちろん、アメリカにもいろいろな問題はあるけれど、中国に比べたら全然マシだ。共産党の一党独裁という政治体制を敷いている中国が、この先世界の覇権を握ることは絶対にない。まあ、絶対にないとは断言できないので、なければいいな、くらいにしておこうかな。

なんだか話が逸れてしまったけれど、これから資産運用をするのであれば、つみたてNISAはかなりお勧めだと思う。自分は、投資などにはまったくうといし、頭も悪くて知識もないけれど(いろんなサイトを見ても、いまだに仮想通貨の仕組みが理解できないくらいに頭が悪いです)、おそらくつみたてNISAは、投資して損はないと思う。



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