19/06/02

夏のつまみについて考えてみる

先週は、まだ梅雨にすら入っていないのに、いきなり真夏のような暑さが続いたので驚いた。なにしろ、北海道で39度を記録したというのだからすごい。北海道のエアコン普及率は25パーセントくらいだというから、真夏でもエアコンなしで過ごせるくらいに涼しいということだろう。それなのに、いきなり40度近い猛暑に見舞われて、エアコンなしでどうやって乗り切ったのだろうか。



ということで、ビールの美味い季節がやってきた。自分の場合、夏に限らず、春も秋も冬もビールばかり飲んでいるけれど(正確には第3のビール)、暑い季節の方がビールが美味いというのは間違いない。夕方くらいになって、ちょっと喉が渇いたな、と思っても、「いやいや、ここで下手に水分を補給するよりも、帰るまでちょっと我慢して、ビールを美味しく飲もう」なんて考えてしまう。

そこで重要になるのがつまみだ。基本的に自分は粗食なので、特にぜいたくなものを食べたいとは思わない。OKストアで買った64円(税抜き)のおかめ豆腐を食べながら、「やっぱり美味いなあ、おかめ豆腐は。もう一生おかめ豆腐でいいぜ、一生お前についていくぜ」なんてことを本気で考えるくらいだから、本当に安上がりな人間だと思う。

そんな感じで、食に対してグルメ的なこだわりはないけれど、やっぱり季節によって食べたいものは変わってくる。寒い時期には暖かいものが食べたくなるし、暑い時期には冷たいものが食べたくなる。本格的に暑くなってきたいまは、そろそろ冷たいものが美味しく感じるようになってきた。衣服の衣替えよりと同じようなタイミングで食の衣替えもやってくるという感じだ。

暑くなると食べたくなるものといえば、自分の場合は何と言ってもトマトだ。いまは、一年中トマトが売られているけれど、冬のトマトは甘くもなければ酸っぱくもないしで、まったく美味しくない。自分は、甘いトマトよりも酸っぱいトマトの方が好きなので、酸味が強くなる夏にならないと、トマトを買って食べる気がしない。

トマトは、気象条件が厳しくなるほど酸味が強くなるので、猛暑の年になると酸っぱくて美味しいトマトが出回るようになる。猛暑続きで雨が降らない、なんてことになると、多くの野菜たちが影響を受けるけれど、トマトだけは味がよくなるので、トマト好きの自分にとっては悩ましいトレードオフだったりする。よく冷やしたトマトに塩を振るだけで、立派なつまみになる。

浅漬けも、夏になるとなぜか食べたくなる。もちろん、冬にも浅漬けを作ることはあるけれど、頻度としては夏の方がずっと多い。キュウリ、キャベツ、ナスといった野菜が浅漬けにはよく合う。これらの野菜を適当な大きさに切ってポリ袋に入れ、顆粒状の昆布だしの素と塩を振りかけて軽く揉み、鷹の爪を刻んで入れて、冷蔵庫で10分くらい冷やすだけで食べられるので、非常にお手軽だ。

夏はなるべく火を使いたくないので、缶詰を食べることが多くなる。とは言っても、すでに味が付いている缶詰というのはどれも不自然に甘いので、自分が食べる缶詰はもっぱらサバの水煮だ。缶詰の中身をそのまま食べるというのも味気ないので、玉ねぎの薄切りと万能ネギを大量に載せて食べると、立派な一品料理になる。

といった感じで、夏は全体的にさっぱりとしたものが食べたくなるわけだけれど、季節に関係なくいつも食べているつまみがある。それは湯豆腐だ。連続して真夏日になった先週も、平気で湯豆腐を食べていた。ほぼ一日おきに食べていると思う。何か犯罪を犯して「湯豆腐の刑3年に処す」とか言われても、まったく平気で刑に服すると思う。いや、湯豆腐の刑ってそもそも何だろう。結論としては、自分にとって最高のつまみは湯豆腐だということだ。



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