19/02/24

風呂とシャワーについて考えてみる

独り身になってからというもの、いろいろなことが変化したけれど、水道光熱費も大きく変わった。季節によって変動はあるけれど、結婚していた頃の水道光熱費は、平均して毎月3万円くらいはかかっていたと思う。ポストに入っている検針票兼領収書に書かれている金額を見るたびに、「今月もなかなかの金額だな。まあ今月は寒かったから(または暑かったから)しかたないか」なんてことを思っていた。



特にガス代が高くて、1月や2月といった真冬の時期には、1万5千円とか2万円くらいかかっていたような気がする。それがいまとなっては、1,500円くらいだ。この前2月分の領収書がポストに入っていたけれど、この一番寒い時期でさえ、わずか1,800円だった。いまの物件に引越してきたのは去年の8月1日だったけれど、8月分のガス代は1,000円を切っていたと思う。たしか、850円くらいだったんじゃないだろうか。

ということで、以前のガス代のおよそ10パーセントにまで減ったことになる。削減率にすると約90パーセントだ。ただ、以前は二人で生活していたので、それを考慮すると、実際の削減率は約80パーセントということになる。なぜここまでガス代が下がったのかを考えてみると、毎日の料理でいまよりも多くガスを使っていたからとか、寒い日には床暖房を使っていたからとか、いくつかの原因があるけれど、一番の原因はお風呂だと思う。

結婚していた頃は、もちろん毎晩お風呂を沸かして入っていたし、そのほかにも毎朝シャワーを浴びていた(朝にシャワーを浴びるのは自分だけだったけれど)。それがいまでは、夜に風呂に入ることはなくなり、朝のシャワーだけになった。これが、ガス代が激減した最も大きな理由だと思う。考えてみれば、いまの部屋に引越してから、まだ一度も湯船に浸かったことがない。

別に、風呂が嫌いだというわけではない。実家に帰ったときには五右衛門風呂に入って「いいお湯だな」なんて思ったりするし、旅行に出かけて宿泊先に大浴場があれば喜んで入ったりするしで、ごくごく普通な感じだと思う。真夏の暑い時期に、風呂に入って汗を流してサッパリするのは気持ちがいいし、真冬の寒い時期に、湯船に首まで浸かって温まるのも気持ちがいい。

ただ、そうしたぜいたくを毎日味わう必要もないと思っている。そう、自分にとって湯船に浸かるという行為は、非常に贅沢なことなのだ。「湯水のように金を使う」という言葉があるけれど、この言葉を聞くと、浴槽いっぱいに張られたお湯に浸かって浴槽から勢いよくお湯があふれ出すという光景が浮かんできて、ああ、なんてもったいない、なんて気持ちになってしまう。なので、自分にとって湯水というのは、けっこうな贅沢品なのだ。

自分でも貧乏くさいなと思うけれど、こればかりは生まれついての性分なので、いまさらどうすることもできない。ただ、これが一人暮らしではなく、同居人がいるのであれば話は別だ。その同居人が、「自分も別に風呂とか入らなくてもいいっす、好きにしてほしいっす」とか言うのであれば別だけれど、そうでなければ、普通に毎日風呂を沸かすことにまったく抵抗はない。

しかし、これが自分一人だけとなると、話は別だ。自分一人だけのために湯船にお湯を張るというのは、心理的にかなり抵抗がある。自分の入浴時間はかなり短いので、5分とか10分くらい湯船に浸かっただけですぐにお湯を落としてしまうというのが、どうしてももったいなく感じてしまう。風呂のお湯で洗濯機を回すという方法もあるけれど、独り暮らしだから毎日洗濯機を回すというのもかえって不経済で、これも現実的ではない。

だったら、一回の入浴だけでお湯を落としてしまうのではなく、何日か続けて同じお湯を張りっぱなしにしておけばいいという考えもあるけれど、いまの風呂には追い炊き機能がないので、それもできない。結局、湯船に浸かろうと思ったら、そのたびにお湯を張り直すしかないのだ。だったら、特にお風呂が好きだというわけでもないし、シャワーを浴びればいいや、ということになる。

そもそも、自分は必ず朝にシャワーを浴びる習慣があるので、夜に入浴するというのはかなり無駄な行為になるのだ。朝から湯船に浸かるのは、時間的な余裕もないし、朝寝、朝酒、朝湯が大好きな小原庄助さんみたいなダメ人間になりそうな気がする。まあ、海外では湯船に浸かる習慣がない国も多いようなので、シャワーだけでも問題はないということだろう。

ただ、いまの寒い時期に朝起きてシャワーを浴びるのは、少しばかり辛い。なにしろ、浴室が冷え切っているから寒いのだ。いまの風呂には浴室暖房機能が付いていないので、浴室を暖めることができない。しかたないので、シャワーを浴びる前に、2〜3分シャワーを出しっぱなしにして、ある程度浴室を暖めてからシャワーを浴びるようにしている。とりあえず、一番寒い時期はもう過ぎたようなので、この先もこの方法で問題ないだろう。



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