18/12/16

憧れのキャベツの千切り

夏の間は、会社帰りにOKストアに行って買い物をしていたけれど、最近は週末にまとめて買い出しに行くようになった。それというのも、夏の間は日が長くて、会社から帰ってもまだ明るいから、これから買い物にでも行こうかという気になるけれど、今の時期は会社を出る時点でもう暗いから、暗い中をママチャリに乗ってスーパーへ買い物に行こうという気にならないのだ。



というわけで、週末に一週間分の食材をまとめて買うことになるのだけれど、料理なんてほとんどできないから、いったい何を買えばいいのかがよくわからない。一時期は、すぐ近くにあるコンビニで出来合いのものを買っていたこともあったけれど、毎日コンビニ食というのも味気ないし、なにより高いのが困る。スーパーで買うよりも3割くらいは高いような気がする。

便利さを取るかお金を取るかとなった場合、底辺サラリーマンの自分としては、多少は不便で面倒な思いをしても、食事にはあまりお金をかけられないという結論になる。そんな事情で週末に買い出しに行くのだけれど、本当に料理ができないので、何を買えばいいのかが浮かんでこない。料理が得意な人なら、あれこれとレシピが浮かんでくるのだろうけれど、自分の場合は本当に何も浮かんでこない。

なので、とりあえずジャガイモとか玉ねぎなどの日持ちのする野菜を主力とし、多少は健康面を考えてほうれん草などの葉物野菜を買い、何かと使い勝手のよさそうなキャベツや白菜なども買って、あとは肉や魚を買うというのがだいたいのパターンだ。これで何を作ろうかなんてことはまったく考えていなくて、とりあえずこれだけあれば一週間はもつよね、くらいのことしか考えていない。

魚については、鮮魚を買うと日持ちがしないので、冷凍されたものを買うし、肉については、ちょっと大きめのパックを買って、何回分かに小分けして冷凍しておく。それで、毎日の帰り道にその日のメニューを考えるわけだけれど、メニューを考えるといっても、そもそも作れる料理が限られているので、なんとなく肉と野菜を炒めたり、魚を焼いておひたしを添えたり、くらいのメニューになってしまう。

それでも、独身になってから新しく覚えた料理もいくつかある。たとえば、ベーコンとほうれん草のソテーとか、ジャーマンポテトとか、こんにゃくのピリ辛炒めなどだ。まあ、どの料理もものすごく簡単にできるので、料理とすら言えないくらいのものだけど、これまでの51年の人生において初めてバターというものを買ったので、そのあたりはちょっとした進歩だと思っている。

しかし、まったく進歩しないのが包丁の使い方だ。自分はかなり手先が不器用な人間で、細かい作業が苦手だ。なので、包丁の使い方もヘタクソだと自覚している。特にひどいのが、キャベツの千切りだ。自分では、ものすごく懸命に細く切っているつもりなのに、出来上がりはどう見ても千切りという感じではなく、多少細いざく切りみたいな感じになってしまう。ちょうど、上の画像みたいな感じだ。

トンカツ屋さんで出てくるような、細くてふわふわした食感の千切りを目指しているのに、どうしてもざく切りになってしまうのが悲しい。しかし、引越したときにまだ新品のスライサーが見つかったことを思い出し、それを使ってキャベツの千切りを作ってみようと思い立った。技術が劣っていても、それを道具でカバーすればいいのだ。

ということで早速スライサーを使ってみたのだが、千切りというかみじん切りみたいになってしまう。それに、千切れたクズが盛大に周りに飛び散ってしまい、かなり悲惨な状態になってしまった。自分の使い方がよくないのだろうか。自分としては、通販番組でよく見るような、ものすごく素敵な仕上がりを期待していただけに、悲惨な状態になったキッチンを眺めらがら立ち尽くしてしまった。

しかも、刃の部分にキャベツが目詰まりしてしまい、いくら洗っても細かいキャベツが残ったままになる。貝印の製品なので、まさか欠陥商品というわけでもないだろうにと思って、説明書きを読んでみたところ、小さな文字で、「※キャベツの千切りはできません」と書いてあるではないか。なんだよ、それを早く言ってくれよ。どうりで悲惨なことになるわけだ。

ということで、やっぱり道具に頼るのではなく、憧れのふわふわ千切りができるようになるまで、地道に努力を重ねていこうと思う。それに、こういうスライサーを使う場合、形状的な面から考えて、残ったキャベツをほかの料理に転用するのが難しくなるような気がする。やっぱり、キャベツの葉を一枚一枚はがして使うのが基本だと思う。



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