18/07/01

欲しくもないスマホを嫌々ながら買った件について

金曜日に関東が梅雨明けしたらしい。いやいや、金曜日ではなくて月曜日にはすでに梅雨明けしていたよね。月曜日は典型的な梅雨明け初日といった晴天で、外に出た瞬間に、「あ、これは間違いなく梅雨明けだな」と思った。いつも思うことだけれど、気象庁の梅雨明けの判断は遅すぎる。それにしても、今年は梅雨入りが6月6日だったから、先週の月曜日を梅雨明けとすると、梅雨の期間はわずか20日足らずということになる。例年の半分くらいの期間だ。



ということで、梅雨明け前の最後の週末となった先週の土日は、いろんな賃貸物件を見て回った。2日間で合計8件の物件を見たのだが、どれも一長一短で、なかなか決めるのが難しい。いまの超高級マンションに住む前は、何度も引越しをしてきたわけだけれど、当時は特に深く考えることもなく、2〜3件見ただけで、じゃあこれにします、みたいな感じであっさりと決めてきた。

しかし、いま住んでいるマンションがあまりにも超高級な物件なので、どんな賃貸物件を見てもどうしても見劣りがして、なかなかこれという物件に出会うことができない。以前の自分だったら、間違いなくその場で契約していたような物件でも、いろんな粗が見えてしまって、どうしてもあれこれと悩んでしまい、決断できない。あまりにも高級な物件に住むというのも考えものだ。

条件としては、いま住んでいる稲毛駅周辺を中心として、西千葉駅と千葉駅までターゲットを広げ、築5年以内の築浅物件に絞り込んで探してみた。ところが、稲毛駅周辺にはなかなかいい物件がない。1つだけ破格に安い物件があり、おお、これはいいじゃんと思ったのだが、なぜこれほど安いのか気になって調べてみたところ、どうやら殺人事件があった事故物件らしい。

自分はオカルト的なものは信じていないけれど、やっぱり事故物件というのは気味が悪い。なしにろ、社会人になるまではオカルト的なものを無邪気に信じていたくらいだから、基本的にそういう素養はあるのだ。それに、最近になって、オカルト的なものをすべて否定するのはどうかなと考えるようになってきたので、事故物件なんてものは単なるお得物件だよ、なんて言える勇気はない。

稲毛駅周辺には適当な物件がないので、千葉駅周辺までターゲットを広げて探してみたのだが、上にも書いたように、どの物件も一長一短があって、「これだ!」 と思えるようなものがない。中には、間取りがすごくよくできていて、収納も広くて、一人暮らしには十分な物件もあったけれど、家に帰ってその物件を供給している会社のことを調べてみると、かなり評判が悪かったりして、やっぱりやめておくか、ということになってしまう。

ネットがない時代だったら、間違いなくその場で即決していただろうと思うような物件だったけれど、「壁が薄い」とか、「音がダダ漏れ」とか、「目の前の道路を大型トラックが走っただけで建物全体が揺れる」とか、「管理会社の対応が最悪」とか、そういう口コミを読むと、いかに普段何も考えていない自分のような人間であっても、さすがに契約しようという気にはならない。

そんな感じで、最後の最後まで迷ったのが、西千葉の閑静な住宅街にある木造アパートと、千葉駅から徒歩5分の新築マンションだ。西千葉の物件の最大のメリットは、とにかく環境がいいということだ。西千葉駅周辺はちょっとした高級住宅街になっていて、きれいに区画された駅周辺はとても静かで、環境的には申し分ない。部屋の広さも30平米超で、一人で住むには十分な広さだ。

ただ、窓からの景色がイマイチなのが、どうしても気になる。窓のすぐ向こうにはかなり古い家が建っていて、こんな閑静な住宅街になぜこんなボロ家が建っているのかと不思議に思うくらいに古い。それ以外は、収納もたっぷりとあるし、築浅で十分にきれいだし、周辺は静かで落ち着けるし、駅までの距離もそれほど遠くないし、家賃も手頃だしで、かなり魅力的な物件であることは間違いない。

一方の新築マンションだけれど、最大のメリットはやっぱり新築だということだろう。なんだかんだ言っても、新築物件というのはワクワクする。賃貸のくせに(いや、賃貸をバカにしてはいけない)、エントランスが過剰なまでに豪華な造りになっていて、そこまでしなくてもいいからもう少し家賃を下げればいいのに、と思うくらいに豪華な感じだ。ただ、環境がよくない。なしにろ、歓楽街のど真ん中に建っているのだ。

部屋の広さは25平米で、西千葉の物件と比べるとかなり狭さを感じる。具体的には、西千葉の物件の居住スペースが10.5帖で、千葉の物件が7.5だ。広さがこれだけ違うのに、家賃は千葉の物件のほうが1万円ほど高い。住みやすさと環境を考えれば、圧倒的に西千葉の物件のほうが上だけれど、どうしても引っかかるのが隣に建つボロ家だ。朝起きると毎日あのボロ家が視界に入ってくるのかと考えると、どうしても憂鬱になる。

そんなわけで、本当に迷いに迷ったあげく、「迷った場合は、値段が高い方を選びなさに」という祖父の遺言に従い(もちろんウソ)、千葉駅の物件に決めた。正直なところ、いまでもこの決断が正しかったのか自信がないけれど、ここで決めないと、今月中に引越しできなくなってしまう。まあ、新築物件で鉄筋コンクリート造りだから、防音性や耐震性などを含めて、それほど大きな問題はないだろう。

ということで、ここからが本題なのだけれど、契約には携帯電話の番号が必要だと言われてビクーリした。いや、自分携帯なんて持ってないし絶対に無理っす、マジ勘弁してください、焼きそばパンなら買ってきますから、と必死に抵抗してみたものの、最近では携帯電話を持っていることが必須条件の物件がほとんどだと言われ、ものすごく理不尽なものを感じながら、本当に嫌々ながら近所のイオンモバイルに格安スマホを買いに行った。

スマホなんて本当に要らないので、とにかく安いものにしようと思い、月額1580円のプランを契約した。ただ、ハードだけはすぐに壊れるようなものはマズイと思い、そこそこ人気があるらしい機種を買った。占めて28,000円くらいの買い物になったのだろうか。あまり格安でもない。普通は、新しいスマホを買ったら嬉々としてすぐに使い始めるのだろうが、自分の場合はまだ封さえ切っていない。でも、もったいないからなんとか有効活用しないと。



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