18/06/24

勝手にサマータイム制度を導入してみた

前回の覚書で、サイトを引越したらなぜかフォントが1サイズ大きくなったと書いたけれど、これはどうやらブラウザによって違うらしく、自分がいつも使っているFirefoxでは、フォントサイズが大きくなってバカっぽい感じになるけれど、ChromeやIEでは、これまで通りに表示されることがわかった。ChromeユーザーやIEユーザーの皆さまは、「なんでわざわざフォントを小さくするんだよ」と思ったことでしょう。すみません、元に戻しておきました。



ということで、気付いてみればもう夏至を過ぎてしまった。3月くらいになると、「ずいぶん日が伸びてきたなあ、よしよし」とありがたく感じるけれど、夏至にもなると、もはや日が長いのが当たり前になってしまって、そんなことはあまり感じなくなる。ただ、夏至を過ぎたということは、これからは日が短くなる一方だということだから、そう考えるとちょっとさみしい。

人生を季節にたとえると、生まれてから思春期を迎えるあたりまでが、ちょうど正月から立春くらいに相当するだろう。そして、思春期から成人して社会に出るまでの間が、新緑の季節に相当する。人生において、一番光り輝く時期だ。20代から30代にかけては、社会の荒波にもまれて必死に耐える梅雨の時期といったところだろうか。

40代になると、仕事や家族など、さまざまなものが肩にのしかかってきて、汗をかきながら奮闘する真夏のイメージと重なる。50代になっても、おそらくその大変さは変わらないけれど、そろそろ定年というゴールが見えてきて、静かな秋の気配が漂い始める。そこから先は勝手に想像するしかないけれど、60を超えて仕事からリタイアするということになると、いよいよ本格的な秋の到来を感じるのだろうか。

70代になって完全に仕事からリタイアし、これからは静かに余生を送るかということになると、山肌を美しく彩る紅葉のイメージが思い浮かぶ。それまでの努力が報われた人はきれいな紅葉になるだろうし、適当に生きてきた人は、なんだか枯れてくすんだ感じの紅葉になりそうだ。きれいに色付いた葉っぱが落ちてしまった80代から先は、厳しい冬に入っていく。後は、静かに息を引き取る瞬間を待つだけだ。間違っても、120歳くらいまで生きながらえて、もう一度春を迎えてはいけない。

ということで、人生のステージとしてはすでに秋に入っている自分だけれど、この時期は朝4時くらいにはもう明るくなるので、目覚めの時間もどんどんと早くなる。目覚まし時計は5時10分にセットしているけれど、ここのところ、目覚まし時計に負けた記憶がない。目覚まし時計のベルが鳴る前に、自然と目が覚めてしまう。

そうなると独り身の気軽さで、せっかく早く起きたのだから、この時間を無駄にするのはもったいないよねということで、その勢いのまま出勤してしまうことになる。いまの時期は朝4時半くらいに目が覚めるから、なんだかんだとグズグズしていても、6時くらいには会社に出勤する準備ができてしまう。本当に、自分は何のとりえもない人間だけれど、早起きだけは普通の人よりも得意だと思う。その代り、寝るのも早いけれど。

会社には7:30に着く。だれもいないオフィスというのは快適で、わざと大きな音を立ててキーボードを叩きながら、無理やり自分を仕事モードに突入させていく。集中力を高めることができる午前中の時間は貴重で、お昼までにどれくらいのワード数を稼ぐことができるかというのが、自分にとってけっこう重要な課題だったりする。

会社で規定されている1日の就業時間は8時間なので、7:30に出社した場合は16:30分に退社することになる。1分たりとも残業したくないので、本当に16:30分きっかりに退社している。むしろ、数秒ほど若干フライング気味かもしれない。それから、電車に乗って稲毛駅で降り、駅前のスーパーで買い物をして家に帰ってきても、南西向きの部屋はまだ十分に明るくて、沈む太陽を窓ガラス越しに眺めながら、缶ビールを飲んだりしている。

こうしたサマータイム生活というのは、ちょっといい。いや、かなりいい。日の出とともに目覚めて、日の入りとともに眠る生活というのは、なんだか人間本来の欲求に従って生きているような感じで、「いまのおれって、なんかシンプルに生きてるよな」みたいに思えるのだ。なので、この心地いい感覚を維持するために、しばらくは自分勝手なサマータイム制度を楽しむことにしようと思っている。

そんなこんなで、世間一般のサラリーマンよりは、だいぶサマータイムな感じで生活していると思う。最近は歳を取ったせいなのか、朝早く目が覚めたりすると、この時間がもったいないなあと思うことが増えてきた。若い頃は、朝は少しでも長く寝ていたいと思っていたけれど、いまは、ムダな時間をどうすれば有効に活用できるかということを考えるようになってきた。

などと言いながら、こういう殊勝なことを考えるのは日が長いいまの時期だけで、冬を迎えて日が短くなってくると、どんどんと生活が怠惰になっていく。朝日とともに目が覚めるという原始人的な性質を持っている自分は、冬が来れば当然目覚めも遅くなるだろう。そうなったら、いったいどうすればいいんですか? いっそのこと、冬眠すればいいんですか? などと逆切れしてみるテスト。冬なんて来なければいいのに。



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