18/03/25

ついに花粉症を発症してしまった件について

今年の冬はずいぶん寒いなあと思っていたら、本当に一気に暖かくなり、都内ではもう桜が満開になっているらしい。暖かくなるのは嬉しいのだけれど、最近は素直に喜べない事情がある。そう、51歳にしてついに花粉症デビューを果たしてしまったのだ。春の陽気に誘われてのんきに散歩でもしようものなら、花粉症にいいようにやられてしまう。



正確には、今年発症したのではなく、2年前からその兆候はあった。2年前のちょうどいまごろ、公園のベンチで昼寝をして起きたときに、ものすごく目がかゆいことに気付いた。風邪をひいているわけでもないのに、鼻水も出る。以前から恐れてはいたのだが、ついに自分も花粉症にかかってしまったかと、そのときは思った。

しかし、それ以降は特に症状は出なかったので、何かの間違いだったのだろうと思うことにした。こういうとき、人間というのは自分に都合よく考える生き物なのだ。自分が信じたいことだけを信じて、花粉症にかかったという事実から目を背けたいだけなのだ。何も理由がないまま目がかくゆなったり鼻水が出たりするわけがないのに、自分の都合のいいように解釈してしまう。

去年の春先も、花粉症かなと思わせるような症状が出たのだけれど、それほどひどくはなかったので、気のせいだろうくらいにしか考えていなかった。しかし、ゴールデンウイークに実家に帰省し、杉林に入って農作業の手伝いをしたのだが、ひどいことになった。くしゃみが止まらないのだ。さすがに、花粉症にかかったことを認めざるを得ない。

というわけで、正確には49歳にして花粉症デビューということになる。それまでは、この気持ちのいい季節に外出することができないなんて、花粉症の人はかわいそうだな、などと他人事のように考えていたのだが、なんのことはない、自分がかかってしまった。ただ、いまのところ症状はそれほど重くはないので、外出するのがためらわれるということはない。

花粉症というのは、それまでに吸い込んだ花粉の量が臨界点を超えたときに発症するという話を聞いたことがある。この話が本当ならば、自分のように田舎で育った人間は、ものすごくハンデがあることになる。なにせ、周囲は杉山に囲まれていて、まさにスギ花粉が飛散しまくっている中で農作業の手伝いをしていたわけだから、ものすごい量の花粉を吸っていたことになる。

症状としては、日中よりも朝の方がひどくて、朝起きたときにやたらと鼻水が出る。どういうメカニズムでそうなるのかはわからないが、日中に外を歩いているときよりも、朝の方が症状が出やすいという傾向があるようだ。ただ、いつもティッシュを持ち歩かなければならいほどひどいというわけではないので、きっと自分の症状は軽い方なのだろう。

ということで、外出するときはマスクをすることにした。マスクというのはものすごくうっとおしくて大嫌いなのだけれど、さすがにマスクもせずに無防備な態勢で外出するわけにはいかない。実際にマスクをしてみると、たしかに効果はあるようだ。花粉症用の特別なマスクではなく、ごく普通のマスクだが、長時間外気にさらされても、それほど鼻水が出るということはない。

しかし、目のかゆみだけはどうにも防ぎようがない。まさか目を閉じて歩くわけにもいかないから、どうしても目だけは無防備な状態にならざるを得ない。花粉症用の眼鏡もあるようだけれど、メガネとマスクをするというのは、考えただけでもうっとおしい。とりあえず、マスクだけなら我慢できる範囲なので、これ以上症状が悪化しないことを願いつつ、だましだましやっていこうと思う。



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