18/03/11

トランプ大統領と昭恵夫人のどうしようもない無邪気さについて

いきなりアメリカが北朝鮮と会談することになって驚いた。アメリカによる軍事力の行使も現実味を帯びてきたこのタイミングで、まさかの会談実現という急転直下の展開に、日本政府も戸惑っているに違いない。というか、この展開はトランプさんの独断によるものだろうから、アメリカの政府関係者も混乱しているのではないだろうか。

そもそも、北朝鮮は本当に核兵器を放棄する気があるのだろうか。もし本気で核兵器を放棄するつもりならば、経済制裁が効果をあげて、本当にアメリカから攻撃されるかもしれないからヤバイ、みたいな感じで北朝鮮がビビッているということになるけれど、実際にはどうだろうか。これまでの経緯を考えてみれば、北朝鮮の態度を前向きに解釈するのは難しいし、危険だと感じるのは当然だ。

トランプさんも、これまでの経緯については当然知っているわけだから、警戒感は持っているだろうけれど、「なんだか殊勝な態度を見せているから、向こうが会いたいというのであれば、会ってやろうじゃないか」くらいにしか考えていないんだろうな、きっと。いまさらだけれど、トランプさんは大統領には向いていない。とにかく、言動が軽すぎるというか無邪気すぎる。

頭に浮かんだことを、深く考えもせずにそのまま口に出すから、できもしない公約ばかりが増えて、どうしようもないことになっていく。大統領だからすべて自分の思いのままに物事を進められると考えているのかもしれないけれど、当然ながらそんなことはなくて、物事を進めるためにはさまざまな根回しが必要になる。それを一切無視して進めようとしても、うまくいくはずがない。

今回の件にしても、韓国の特使に対していきなりその場で即答するのではなく、同盟国である日本に対して事前に知らせるのが筋だろう。そういうことをせずに、いきなり会談オッケーと即答するというのは、アメリカの大統領としてあまりにも無邪気すぎる。トランプさん自身は、「おれって、こんなに重要なことを即断できるすごい人間なんだぜ」などと思っているのかもしれないが、すごいというよりは無邪気と言った方が当たっている。

これからどういう展開になっていくのか、まったく予想できないけれど、北朝鮮がおとなしく査察団を受け入れて全面的に核兵器を放棄するとは考えにくい。そんなことをするくらいなら、はじめから大金をかけて核開発なんてしないだろう。一度手に入れた「核保有国」という立場を自ら手放すということは絶対にしないと思う。ここからはトランプさんの手腕次第ということになりそうだけれど、期待していいものかどうか、よくわからない。

北朝鮮の問題ばかりでなく、日本国内でも森友学園の問題で大騒ぎになっていて、安倍さんもさぞかし大変だろう。この問題については、当初からあまり興味がなくて、詳しい経緯についてはよく知らないのだが、昭恵夫人が関係しているからということで役人が勝手に気を利かせたところ、なんだか大変なことになってしまった、という解釈でだいたい当たっているよね?

要は、昭恵夫人がそもそもの元凶であって、ファーストレディーという立場でありながら、物事を深く考えもせずに興味本でいろんなことに首を突っ込むから、こういうややこしいことになる。昭恵夫人とトランプさんはよく似ていて、本人としては悪気はないのかもしれないが、自分の立場というものをよく理解していないから、自分の言動が周囲にどういう影響を与えるのかがよくわかっていないのだろう。

それにしても、今回の件では自殺者まで出てしまった。この問題がどれほど重要なことなのかはわからないけれど、自殺者を出さなければならないほど重要なことなのだろうか。などと書くと怒られそうだけれど、人ひとりが死ぬことに比べたら、公文書を改ざんしたことなんて、別にどうでもいいようなことに思えてしまう。などと書くと、やっぱり怒られそうだけど。

だいぶ前の話になるが、民主党の永田議員による偽メール問題のことを思い出してしまった。あのときも、とんでもないガネネタだったということが明らかになり、永田議員をはじめとして民主党は散々叩かれたけれど、精神的に参ってしまった永田議員が自殺をして、ものすごく後味の悪い結果となった。自分も無責任に事の経緯を楽しんでいた一人だけれど、自殺という結末には少なからずショックを受けた。

今回の問題については、どのあたりが落としどころになるのかよくわからないけれど、麻生さんの辞任にまで発展するようなことになると、安倍さんの三選も危なくなってくる。この程度の問題で、なんて書くと怒られそうだけれど、安定した政権が崩壊するというのも、非常に惜しい。そのあたりのことについて、自分の行動をどのように考えているのか、昭恵夫人に聞いてみたい。



今週の覚書一覧へ

TOP


inserted by FC2 system