00/12/24

早いもので20世紀もあと1週間で終わりです。なにかやり残したことで今すぐ出来ることはないかなあ、と考えたところ、2つ思い浮かびましたので、早速実行しました。

まず1つ目は、「牛丼屋で”ツユだく”を注文する」ということです。今までずっと注文してみたかったのですが、なんだか勇気が無くて出来なかったことです。「松屋」で食券を買って着席すると、店員さんが「牛めしの並でよろしいですか」と確認してきたので、「あの、ツ、ツユだくで」と言ったところ、緊張のためどもってしまい、「え?」と聞き返されて2度目でようやく注文することが出来ました。味の方は予想通りの味でした。

もう1つは「”山谷(さんや)”を散策する」ということです。
ご存知の通り、「山谷」は日雇労働者が集まる街で、大阪にも同じ様な街として「釜ヶ崎」があります。
最寄駅はJR常磐線・営団地下鉄日比谷線の南千住駅です。広義の「山谷」とは、泪橋(なみだばし)交差点を中心として南北に広がる、台東区と荒川区をまたぐ地域を指しますが、一般的に思い浮かべる、いわゆる「ドヤ」と呼ばれる簡易宿所が林立している狭義の「山谷」は、泪橋交差点以南の台東区清川・日本堤の辺りを指します。「山谷」というのは正式な地名ではないのです。
「山谷」のイメージとして、そこかしこで酒盛りを開いていて、酒瓶や食べ物の屑なんかが散乱している、粗野なエネルギーに満ちたカオスな空間、みたいな感じを想像していたのですが、実際に見た印象は「意外と整然としている」という感じでした。かなり古びたドヤも相当数ありますが、鉄筋造りの最近改築を終えた、といった風情の小奇麗なドヤもかなりあります。ちらほらとワンカップの空き瓶やコンビニの袋なんかも捨ててあったりしますが、それとても普段街中で見かける光景と大きく異なるものではありません。
とは言え、シケモクを拾って歩いている人、商店街の道路脇に布団を敷いて寝ている人、白目をむいて大口を開けて涎を垂らしながら、アスファルトの上に酩酊・昏倒している人など、「山谷」に住む人たちにはかなりディープなものがありました。
「労働センター」(仕事を紹介する場所)横の通りが一種の情報交換の場所になっているらしく、大勢の人がたむろしていました。まるで歩行者天国状態になっているその道を通りぬけるのには、さすがに勇気が要りました。

その後「山谷」から少し足を伸ばして白髭(しらひげ)橋まで行き、隅田川沿いのテラスに降りて歩いてみました。ここはブルーシートで作られた「ハウス」が林立する場所として有名です。遠目から見るとどれも同じように見える「ハウス」ですが、近くで見ると一軒一軒それぞれの個性があります。大きさはもちろんのこと、地面に直接建てるのではなく、木材で組んだ土台の上に建てた、「高床式」のものや、発電機を利用してテレビを設置しているもの、太陽電池を使ってソーラーパワーシステムを導入しているものなど、様々な「ハウス」がありました。

「山谷」にしろ「ハウス」にしろ、もっとじっくりと観察したかったのですが、「何ジロジロ見てんだ、この野郎!」なんて言われそうな気がして、あまり詳しく観察出来なかったのが残念です。

バブルの頃は、「山谷」での生活を前向きに選択した人も、きっと少なからずいたのだと思います。その頃は今みたいに沈んだ街ではなかったのかも知れません。しかし、バブルがはじけてからは次第に仕事が減り、気付いた時にはもう定職に就くこともままならず、行き場が無く「山谷」にしがみついている、ということなのかも知れません。何だかうまく表現出来ないのですが、「生きていく」という当たり前のことについて、「何か」を考えさせられました。
今度は深夜から早朝にかけての「山谷」の風景や、夕方から夜にかけての炊き出しの風景なんかも観察してみたいと思っています。

それにしても、20世紀最後の、まさにミレニアムなクリスマス・イブだと言うのに、牛丼食って「山谷」を散策している場合か?


00/12/16

今日は舞浜駅前の「イクスピアリ」に行って来ました。と言うか、散歩の途中でたまたま見かけたので立ち寄った、というだけですが。
ここは、色々なショップや、レストラン、映画館などもあるという、今流行りの「総合アミューズメントスペース」(?)っていう感じの場所です。
クリマスも間近ということもあり、かなり華やいだ雰囲気でした。横文字の看板を出しているこじゃれた店が並んでいますが、そういった店には全く興味の無い自分は、各フロアのレストランをチェックして歩きました(これって結構面白いんですよ)。
いやあ、予想通りどの店も高いです。「紅茶700円」、「パスタ2800円」、「ランチ3000円」なんていう店ばかりです。まあ、ファストフード的な店もあるにはありますが。自分が立ち寄ったのは2時過ぎで、ランチタイムのラッシュはとうに過ぎている時間帯でしたが、それでも長蛇の列が出来ている店も何軒かありました。そうまでして理不尽に高いお金を払って食べたい、と思わせる何かがあるのでしょうか?自分には理解できないなあ。弁当でも持参して緑のきれいな公園のベンチで食べた方がよっぽど美味しく食べられる、と考えるのは自分だけではないはず。それにしても、2800円のパスタって(驚)。吉野家の牛丼なら7杯、松屋の牛丼ならば9杯食べてもお釣りが190円も返ってきます。ちょっと貧乏臭いですね。
それにしても、こういう場所には男一人で行くものではありませんね。幸せそうなカップルや家族連れを横目で見ながら、「来年こそは」と新たな決意を固めた次第です。一体今年何回目の決意なんだろ(泣)。


00/12/10

金曜日、土曜日と飲み会が続いたために、日曜日は1日中布団の中でうだうだして過ごしてしまいました。
特に土曜日は年甲斐も無く朝まで飲んでしまったので、日曜日は全く何もする気が起きませんでした(これを書いているのも月曜日です)。
自分は1年に数回、こうして休日を1日中部屋で過ごすことがありますが、全く休んだ気になれません。と言うより、損した気分になります。
窓から見える青空を布団の中から眺めていると、「俺ってこのままじゃ、駄目になるなあ」なんて、ちょっと落ちこんだりもします。反対に、外が土砂降りの雨だったりすると、かなり安心します。そんなことってないですか?
いずれにしても、自堕落な週末でした。反省しきりです。
とか言いながら、今もビールを飲みながら書いてますけど(笑)。


00/12/02

今日は病院に行って来ました。
自分は学生の頃からの十二指腸潰瘍持ちで、治癒しては再発しての繰り返しです。1月位前から、「あ、胃に来てるなあ」という感覚があったのですが、そんなに重い症状ではなかったことと、とにかく自分は病院嫌いなために、今日までだましだましやって来ましたが、痛みだけでなく吐き気もひどくなってきたので、このままでは仕事にも支障をきたしてしまうと思い、しぶしぶ病院に行きました。
「今までに内視鏡の検査は?」
「2年位前に一度したことがありますが」
「もう1回検査した方がいいですね」
「いやあ、自分はあの胃カメラだけはどうも苦手なんですよ」
「そんなこと言って、腸に穴が空いたら大変ですよ。入院して点滴なんてことになったら、一番困るのは永橋さんですよ」
「ええ、それは分かるんですが・・・ 取り敢えず薬で様子を見るっていうんじゃ駄目ですか?」
「もちろん薬は出しますけどね。本当に検査した方がいいですよ。今は内視鏡のワイヤも本当に細くなってるから、全然苦しくはないですよ」
そう言いながら担当医は、(いい大人になって胃カメラが怖いなんて、情けない)というような侮蔑の表情を一瞬浮かべましたが、なんと言われようと、嫌なものは嫌なんだって!2年前の経験が深いトラウマになっているのです。本当に苦しかったんだから。
それにしても、このわずか5分足らずのやり取りだけで、「診察費990円也」です。高いよなあ。ただ「穴が空いたら大変だよ」なんて脅すだけでお金がもらえるなんて反則だよな。なんて、本当に自分って臆病者なんだなあと今更ながら思ってしまいました。


00/11/26

今週の覚書は、TOEIC受験速報です。

06:00 起床。冷蔵庫の中にあった、キャベツ、ピーマン、ナス、ベーコンを使ってカレーを作って食す。調理所要時間10分。
09:45 受験票に貼る写真をまだ撮っていないことに気付き、駅前の3分間写真にて撮影。いつもながらのイケていない出来に落胆。
10:00 地元の図書館にて「TIME」を10頁ほど読む。アメリカ大統領選挙の記事ばかりで、アジア関連の記事が少なく、つまらない。
11:15 駅前の「松屋」にて牛丼(並)を食す。290円と激安なのは貧乏人の自分にとってはありがたいが、はっきり言って味はイマイチ。「吉野家」の方が断然美味。
12:05 新御茶ノ水駅に到着。地上に上がると、受験票を持って辺りを見まわしている男子発見。彼の後について行くことにする。しばらく歩いていると、同じように受験票を持った女子とすれ違う。「お?この方向であってるのか?」と思っていると、案の定Uターンする男子。自分のことを棚に上げて「おいおい、しっかりしてくれよ」と、心の中で突っ込みを入れる。それにしても、試験なんて受けるのがもったいなく感じてしまうほど、良い天気。
12:20 着席。3人掛けの机の真中は空いている。スペースが広くとれるので一安心。早速ペーパーバックを読み耽る。
13:45 リスニング試験開始。パート1,2,3と望外の出来。つい調子に乗っていつもの「半分捨てる」という作戦を捨てて、全問取りにいったパート4は、やはりボロボロのでき。またやっちまった。
14:30 リーディング試験開始。一通り解答して時計を見たところ、25分残っている。ちょっと飛ばし過ぎ。案の定、パート5,6で5問の誤答を発見。何事もやり過ぎはいかんと反省。
16:00 東京FMの「福山雅治のスズキ・トーキングFM」を聴きながら、軽く周辺を散歩。この番組はいつ聴いても大笑いできる。
18:00 帰宅。

試験の出来は、おそらくスコアが下がるということはないと思います。ただ、TOEICほど自分の感触があてにならない試験も珍しいので、こればかりは何とも言えません。
スコアが送られてきたら、「独習のTOEIC」のページにアップしますので、お楽しみに。


00/11/17

TOEIC の受験票が届きました。見て驚いたのですが、写真が必要になったんですね。やはり、替え玉受験する人が増えてきたためなんでしょうか。会場は明治大学です。多分初めて訪れる場所だと思うので、どんな所なのかちょっと楽しみです。

自分は40分位前に会場に入るのが常ですが、とにかく恥ずかしいくらいに方向音痴なので、ちょっと道に迷っても大丈夫なように、かなり時間的に余裕を持って会場入りします。席に着くとすぐに解答用紙に必要事項を書き込み、あとは試験開始までひたすらペーパーバックを読みます。これは別に周りの受験生に対して、「どう、俺ってペーパーバックなんて読めるんだぜ」なんて自慢したり、牽制したりという意図はさらさら無く(少しはあるかも。いやらしい人間だなあ)、ただ単に他に暇つぶしの手段がないからです。いつも背負っているリュックには、暇つぶしになるようなものはペーパーバックしか入っていないだけのことです。これが「週刊少年マガジン」であっても、間違いなくそれを読みます。英検準1級を受験した時はまだペーパーバックは読めなかったので、確か「週刊プロレス」を読んでいたように思います。
問題集に目を通している人、ウオークマンを聴いている人、英字新聞をこれ見よがしに開いている人(自分も周りからは「これ見よがし」に見えているのかな)、様々ですが、何もせずに過ごす人も結構いるようです。いずれにしろ、何もしないで過ごすよりは、頭を英語モードに切り替えるべく、英語のテープを聴いたり、英文を読んだりした方が、多少は効果的なような気がします。

なんだか、いつの間にか1年ぶりの受験が目前に迫って来たという感じで、今一つ緊張感が湧いて来ません。こんなことで大丈夫かな。


00/11/11

今日は散歩の途中で見つけた「警察博物館」を見学しました。こういった博物館や郷土資料館なんかを思いがけず発見するというのが、散歩の大きな楽しみの一つです。自分は博物館は大好きなのですが、とにかくひとつひとつ納得するまで見ないと気が済まないたちで、とにかく時間がかかってしまうので、大きな博物館には気軽に行くということが出来ないのが難点です。江戸東京博物館を一通り見て回るのに、3回も通ったくらい時間がかかってしまいます。
「警察博物館」は、さほど大きなものではなかったので、2時間くらいで一通り見て回ることが出来ました。ここは、警視庁の歴史やさまざまな資料、制服の変遷などが陳列されていて、結構面白いです。
「警察庁」と「警視庁」の違いは言うまでもなく、「警察庁」は各県警を統括する組織で、「警視庁」は、東京都の警察組織です。いわば、「警視庁」は各県警と同じ位置付けなのですが、日本の首都警察ということで、特別に「庁」という組織になっています。
この博物館のおかげで、それまで今一つはっきりわからなかった警察の階級を正確に知ることができて、本当にすっきりしました。

巡査、(巡査長)、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視監、警視総監 (女性の場合、警視が最高の役職です)

ノンキャリアの場合、警部補にさえ昇進出来ない人もいるのに、キャリアの場合はいきなり警部補採用ですから、不公平な職制ですよね。


00/11/04

最近は本当に日が暮れるのが早くなってきました。「秋の日は釣瓶落とし」とは良く言ったものだと思います。
ところで、「釣瓶」って何のことなのかわかりますか?
そうです、良く時代劇などで目にする、縄の先に結びつけて井戸に落とし、滑車で引き上げるあの桶のことです。釣瓶が勢い良く落ちるさまを、秋の夕暮れの速さに例えた言葉ですが、結構「釣瓶」を知らない人もいるようで、ちょっと驚きました。当然皆知っているだろうと思って、周りの人間に聞いて見ると、これが結構知らないんですね。自分より年上の人でも知らない人がいるくらいです。こうやって考えると、自分自身何のことなのかも知らないで、当たり前のように使っている言葉ってたくさんあるんだろうな。
言葉は生き物ですから、時代とともに使われなくなっていく言葉もある一方で、どんどんと新しい言葉も生まれてきています。そのスピードに辞書が追いついていけない、というのが、語学学習の難しさの1つでもありますね。


00/10/28

今日は3ヶ月ぶりに髪を切りました。自分は床屋さんの「いかにも」というセットが嫌いなので、いつも美容院で切りますが、特に行きつけの店というのはありません。その時の気分で適当に決めるのですが、唯一の条件は「カット4000円未満の店」ということです。
今日は、カット2940円(税込)という店に入りました。相場より1000円くらい安いですから、格安店です。一般の店とこういった格安店との違いはどこにあるのだろうと思っていたのですが、その違いが今日わかりました。普通は、全体をカットした後、毛先に対して縦にハサミを入れて毛先を自然な感じに仕上げて行きますが、今日入った店では、毛先の部分は剃刀で「ジョリジョリ」と削ぐようにして仕上げるのです。
実は以前に、シャンプー・カット・ブロー込みで1800円という激安店でカットしてもらったことがあったのですが、この時はもっと凄かったです。
ハサミを使うなんてヌルイことは、一切しません。最初からいきなり剃刀で髪の毛を削いでいくのです。いや、さすがにちょっと驚きました。ハサミを一切使わない美容院っていうのも凄いです。それに、全工程30分もかからないという速さです。当然、カット最中の世間話も一切無し。なんだか自分が単なる物のように扱われている感じで、あまり気持ちの良いものではありませんでした。
この後に行った、3800円の店の美容師さんに、
「あれ、なんだか毛先がすごいことになってるな。ひょっとして、剃刀で削がれました?」
「そうなんですよ、わかります?」
「いやあ、すごいことするなあ」
なんて驚かれてしまいました。それからは絶対削がれないように、と思っていたのですが、あっさりと削がれてしまいました。
「カット3000円未満の格安店は間違いなく削ぐ」 身をもって学んだ教訓です。


00/10/20

通勤時の満員電車はあまり愉快なものではありません。出来れば避けたいものですが、そういうわけには行かないのが辛いところです。
全くの赤の他人同志が、たとえ親友や肉親とであっても我慢出来ないくらいに密着して、目的地までの数十分間を文句の一つも言わずにやり過ごすというのは、良く考えれば異常です。
今週は朝の満員電車内で不愉快な思いをしました。混雑している車内で、自分の前で吊り革を掴んで立っている、40才代のサラリーマン氏が、やたらと身体をぶつけて自分のスペースを確保しようとするのです。ただでさえ混んでいるのに、自分より二回りくらい大きな身体をぶつけてくるので、いかに小心者の自分でもいい加減頭に来て、勇気を奮い起こして言ってみました。

「何身体ぶつけてきてんだよ、この野郎」
「あ?何だと?」
「さっきから身体ぶつけてきてんだろ?迷惑なんだよ」
「前の人の足が邪魔なんだよ」

そう言われて、サラリーマン氏の前の座席に座っているこれまた50才代のサラリーマン氏を見ると、だらしなく足を投げ出して眠りこけていました。こんなに混んでるんだから、そんな短い足は引けよ、なんてそのサラリーマン氏にも腹が立ちましたが、ぐっとこらえて、彼の膝を優しくゆすって言いました。

「お休みのところ申し訳有りません。足を引いていただけますか?こちらの方の邪魔になりますので」
安眠を妨害されたサラリーマン氏は、かなり不機嫌そうでしたが、それでも黙って足を引きました。
「初めっからこうすりゃ良いんだよ。自分の都合を他人に押し付けんじゃないよ」
自分がこう言うと、身体の大きなサラリーマン氏は一言も返すことなく、目的の駅までの間、身体を小さくしていました。
頭に来ることがあったら、黙っていないで行動に移しましょう。ただ、自分のようにいきなりケンカ腰ではいけません。反省しよっと。



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